第2回壺構築品評会品評録
こんにちは、ルートです。
今回は休歌さんの主催しておられる第2回壺構築品評会に見学者投票をさせていただいたので、その品評記事を書かせていただきました。
第2回壺構築品評会会場 - 休歌のおもちゃ箱 (hatenadiary.com)
今回品評を行うにあたって、重視している点があります。
それは、「買いたい」と思わせられるものである点です。
ただ斬新・珍奇なものであるだけではなく、「強そう!」の方向にしても「面白そう!」の方向にしても、個人的に心を惹かれる・あるいは説得力があって使ってみたいと思わせられるものであることを重視しております。
逆に斬新なものであっても、説明などが不足しており、分かりにくい・よく分からないと感じたものは評価を落とす形になっております。
ただ、私自身結構にプレイヤー歴が長く、対戦数もこなしているほうなのである程度知識がある方だとは思っておりますので、どうしてもそちらからの目線で見てしまうところはあるかもですが…
上記の理由のため品評にはかなりの主観が入ることになりますが、そこはお許しください。
それでは品評に移らせていただきます。
なお、構築のスクショ・説明文については記載いたしませんので、そこは休歌さんの品評会記事をご確認ください。
あと、品評の都合かなり厳しいことも言っておりますので、そこも先にお詫びしておきます。
因みに私は今回壺を提出していないので5段階評価です。
No.1 愛憎連鎖式ラブトリオ
評価:3
やっているとのヤバさ(Aダグトリオでスカーフ味方あまえる→ラブトロスのばかぢからでA3↑BS↑1だと思われる)は相当なものなのですが、なんというか説明文が相当に説明不足だな…という印象でした。
構築の内容自体は面白く高評価なのですがこの説明文では正直内容を理解しきることが難しい…という感じでかなり評価しづらい印象。
結局中間をとって3点にしました。
No.2 暑い夏はやっぱ、ポケモン・呪い・氷のコンボでしょ!!〜無限呪殺ヴィジャ盤編〜
評価…4
こちらもコンセプトが面白い構築。説明文もわかりやすいです。
のろいという技の都合上、鈍いによって状況によってはABを上げてから呪いができるのも面白いところ。
ちゃんとサブプランを用意してあったりして戦えるようにしてあるのも〇。
ただ呪いを連発することを考えると削れた相手が大量発生すると思われるので、そういった相手への掃討役が欲しい気もします。枠ないけど。ゴリランダーにグラスラがあれば…
No.3 アンティークフラワーポット【限定ヒスイモデル】
評価:3
正直に言うと、これは評価の際に見落としをしていたので誤った評価をしてしまったと感じております。ヒスイドレディアにからぶりほけんを持たせる意図があまりよく分からなかったので評価3にしましたが、スクショ見たら特性はりきりって書いてあった…
ちゃんとしたシナジーをもって組まれており、文章も少しわかりにくいですが面白いので評価4が妥当だったかな、と感じております。本当に申し訳ないです。
No.4 『おいかぜ晴れ噴火』
評価:5
コンセプト・説明が非常に明確で文章もわかりやすい。
それだけではなく、一つの構築として非常に完成度が高く感じます。
スカーフコータス奇襲自体は以前からたまに見られる戦術ですが、なやみのたねを使う都合上仮想敵とするヒードランに上を取りたいという構築上の都合に合致している点も◎。
これ怪しい壺というよりは芸術品の立派な壺じゃないか?という気がしなくもないのですが、いずれにせよ使ってみたいと思わせる点において最上だったので評価5をつけました。
No.5 お見通式マスカン選択後出スタン
評価:4
ヒスイバクフーンといえばふんか…という常識に拘らず、あえてSを下げてジャイロボールを使うという発想は斬新。それをタギングルで書き換えるというのも面白いです。
ただちょっと冷静になると実践的に無理あるんじゃないか?というところもちらほら…っていうか素早さ操作などがあまりない構築で最大の打点要員がダメおしオーロンゲというのは無理があるのではないでしょうか。
取り巻きの選定にちょっと惜しい感がある気がしましたがそれでも評価は高いです。
No.6 贋作作成
評価:3
小さくなるをした後でも安定して急所を突ける、トリックフラワーの性質に着目した点は大変面白いです。
ただ肝心のオコリザルがあんまり無視されにくい構造になっていないのが気にかかります。
あとリージョンが半分贋作という表現もあんまり好きじゃないです。
No.7 きれあG・フリーザー
評価:5
エアカッターというあんまり強そうじゃない技でここまで強そう感が出せるのはすごいです。
中速2体で味方殴り&スキスワというコンボが成立するのかは置いておいて…
砂パ+勝気というテンプレをなぞっているので、パーティの面子も強そうに見えます。
評価は4と5で悩みましたが、説明文が面白いのと文中の「1ターン(2手)で実質火力4.5倍、エルテラ倍率を越えます」というのが面白すぎるので5点です。エルテラは1ターンだけど1手なんだよなあ…
No.8 サウンドノベル「うみねこのなく頃に」がなんとなくわかるエレキウーラゾロアーク
評価:1
私はこのサウンドノベルのことをよく知らないので、全くネタがわからないので評価1です。
内容的には普通に爆発タイプのエレキウーラですし。
No.9 鷹ビシャ
評価:2
雨パ偽装からの爆発、という点はよいのですが、なんというかギミックに使用されているポケモンからそのポケモンである必然性を感じないかな…って感じでした。
レジエレキ+トルネロスでよくない?とは言いませんが、わざわざノーマル耐性のあるポケモンでおいかぜ役をやる意味があまり見出せませんでした。
フィニッシャー役もヒスイウォーグルじゃなくていい気がしますし…せめて暴風が入っていれば。
No.10 だってよ.....!ダグトリオ.....!髪が!!
評価:2
ギミックは一見面白そう…なのですがふくろだたきは接触技ではないのでカーリーヘアが発動しません。
なので評価はかなり低め。
いくら壺構築とはいえ起動しないものはダメです。
評価1をつけてない理由は「もしギミック発動したら面白そうだな」と感じさせるものはあるからです。
No.11 「ちくちくバンバン墓参り」
評価:4
とどめばり、という技を使うという点に着目して考えるとかなり合理的な感じの構築になっており、書いてある通りの範囲技による削り→とどめばりという流れ、イダイトウと自爆ハリーマンの組み合わせ等非常によく考えられている構築だと思いました。
「雨ターン足りないのでは?」と最初思いましたがよく見るとペリッパーが湿った岩を持っているあたりも考察が優れていると感じます。
これも評価5でもよかったかもな…とも思わなくもないです。難しい。
No.12 敵も悪夢も誓約も全てを断ち切れ!!
評価3
いろいろ詰め込んでありますが、正直なところ説明文だけではクレセリアになぜきりさくを採用する必要があるのかわかりませんでした(対鋼にはサイコカッターと同じ、対悪にはもっと良い技があるのでは?と思った)。
採点後に調べてみたところクレセリアの物理技は物理エスパー技と物理ノーマル技しかなく、まあ確かにこれならきりさくが最適解かな…となりました。
他のギミックはこれよく詰め込んだな…と思うぐらいちゃんと詰め込んであるので、きりさくの採用理由がより明確にしてあったら評価4だったと思います。
No.13 天候スイッチトルネマイン
評価:3
採用されているポケモンこそ珍しいですが、見た感じが普通の晴れ雨両立のパーティかなって感じでした。過去世代だと結構珍しいかもですが、トルネロスやボルトロスがにほんばれを習得した今だとレア度はだいぶ下がっている印象があります。
No.14 電気の海の雷親父
評価:5
説明文は短めですが、やっていることに対してうっかり「これ強そう」とか思ってしまったので評価5です。冷静になって考えてみるとそんなに強くないんじゃない?となったけど投票するまで騙した構築者さんの勝ちということで。
…半分くらいは悪戯アンコールライチュウにエルフーンの幻影を見ているからな気がします。
個人的にエルフーンと悪戯心アンコールの評価は非常に高いので。
No.15 虹噴煙両立巻き込み起動ガチグマ
評価:4
ガチグマの持ち物が火炎玉固定なのは気に食わない、というのは結構多くの人が思うことだと思いますが、そこから「虹噴煙で起動してやろう!」という発想の飛躍がとても面白かったです。そのうえでもらいびやこんがりボディ等相性のいい特性を大量に採用しており、強さ的に最適解なのかは置いておいて「噴煙という技を活かしつくそう」という意思を感じることができ、そこがかなり好みです。
No.16 パチンコ湿原誓い
評価:3
まあ正直に言うと割と普通の誓い構築かなって感じたので…。
ヒスイウォーグルのオーラウイングで疑似強運ジェットキッスをすることで湿原中に素早さを上げ、湿原が切れた後も上をとれるようにする、というのは理にかなってはいるのですが、剣盾の記憶がまだ新しい今だとまだ感覚が慣れてしまっている感じがあります。
No.17 【ポケモンSV レギュレーションD(シングル)】パルデアエルフーン始動ブレイズ反芻展開〜4匹のリージョンと共に〜
評価:4
まずこの見た目でパルデアポケモン4体と言い張るのが逆に好きです。
内容的には普通に怒りの壺展開でいいような気がしなくもないですが解説文が面白かったり、サブの戦術も興味深かったりでなかなか高評価しております。
エルフーンに甘くないか?
関係ないですがタギングルの前歯で削るとかいうのを味方のケンタロスに前歯打つのかとちょっと思ったのは内緒。前歯ジガルデなんてものを知っているが故に…。
No.18 百鬼夜行穢撒(ひゃっきやこうえまき)
評価:3
まず壺名のネーミングセンスが好きです。ただギミック的には普通にキラフロル+たたりめハバタクカミの延長みたいなもので目新しさは薄いか。
味方百鬼夜行+根性+保険のコンボは結構面白いんですけどね。
あとフワライドにかえんだま持たせるならねつぼうそう採用してあげて欲しいなーとかどうでもいいことを考えたり。
No.19 豚エッテ
評価:2
トリプルでは時々記事が見られた共生保険のギミック…なのですがギミックが複雑なわりに説明文がネタに走りすぎており、ぶっちゃけさっぱり伝わりません。
私がいくらかトリプルの知識があるので、ギミックは面白いから評価2でいいかな…と思ったのですが、もし何の知識もない人間でしたら多分評価は1だったかなと思います。
No.20 ヤリーマンですぞwwwからではさむ()はありえないwww※シングル
評価:1
どこからどう見ても普通のヤーティだと思ったのでこの評価です。
一応言っておくと、役割論理は結構論理内でのロジックがされており、構築に向いたポケモン・道具・技などがはっきりリストアップされているため、その中で壺として個性を出すのは難しい、という側面はあったと思います。
終わりに
以上で20壺の評価を終わらせていただきます。興味深い壺がとても多く、もうちょっと私も陶芸を頑張らなければいけないな…と思いました。
またここまで評価を振り返ってみると、どうにも対戦勢・実用的な視点が強くなってしまっているようにも感じます。
主催の休歌さん、壺出品者の皆様、大変お疲れさまでした。
時間の都合上かなり簡素な記事になってしまいましたが、ここまでお読みいただいて大変ありがとうございました。